気付いたら書きかけの記事がアップされてて異常事態を醸し出したブログになってましたが私は今日も元気です。扇風機の件は忘れてください。

サッカーが凄い事になっている。というか、サッカーにかこつけた若者が凄い事になっている。渋谷の交差点を占拠してハイタッチしまくっているらしい。サッカーにもハイタッチにも興味のない渋谷住民としては戦々恐々と通り過ぎるのを待つしかない宴です。

そんな事言いつつも先日レフェリーという映画を観てきました。全国ロードショーとかではなく渋谷の70人くらいしか入らない怪しげな一室で鑑賞。それでも1500円!!

本作品は選手ではなく審判にスポットを当てた映画。ジャッジするプレッシャー、誤審してしまった事に対する苦悩、テレビでは流れないインカムで話している内容などを描いたドキュメンタリー映画です。トーナメントである以上審判もサバイバル。残る審判も帰される審判も悲喜こもごも。

審判もフィールドに居ると角度によっては死角ができたり混戦では見誤る事もある、そんな時は他のレフェリーからインカムを通して情報を受けジャッジをする。テレビ放送では決して知ることのできない会話の内容は興味深いものだった。

印象に残ったシーンが2つあった。一つは試合後にピッチの中で、負けたチームの選手と会話しているシーンで、いくつか言葉を交わした後、「誤審もあった、すまなかった」とすんなりと誤審を認め選手に謝るシーン、もちろん今さらジャッジが変わるわけでもないが素直に非を認め、しかも負けチームの選手に謝るという行動には驚いた。

もう一つは、誤審をした審判とその関係者が試合後に会食をしたシーン、6人程度の丸テーブルで、ビールで乾杯をする前にお偉いさんが誤審について言及するもその場の雰囲気のフランクさ、言葉を慎重に選びつつも誤審に対する重要性を認識させる。聞いてる当人も足を組みまるで雑談の雰囲気。その後、「今さら言ってもジャッジは変わらない、今夜は楽しもう」みたいな事を言いそのまま乾杯。実に嫌味っぽくもなくさっぱりしていたのが印象的。

ついビジネスシーンに結び付けてしまうが、人は失敗をする、それについてネチネチ問い詰める上司も居ればハッキリと言えない上司も居る。外国だからこんなにさっぱりしてるのか?言うべき事は面と向かって言う、後はお互いに気持ちを切り替えて前向きになる。そういう関係が理想的。いくら責めても起こった事は元に戻らないんだから。

元々映画好きですがドキュメンタリー系の映画は学ぶ事が多くあり好きな部類です。マニアックな映画ではありますが旬のサッカーなので気になった方は是非ご鑑賞くださいな。今やってるワールドカップではついつい審判に注目してしまいます。

良いサービスを