ブランドと言えばファッション関係をイメージする人も多いだろう。現に洋服や小物はブランド名自体に大きな価値がある。同様にトヨタ、花王、日清、リクルート、ANAなど分野を代表する企業には「○○だから買おう」という無条件的な「ブランド力」がある。

では、ブランドはどうやって出来るのか、私は、有名人が使うから。と考えている。ファッションならモデルなり女優なりが持つ事によって知名度が高まりファンを始めとする多くの人が購入しブランドが形成されていく。

IT業界で言うとMicrosoft、IBM、Cisco、Oracle、日立、東芝、NEC、富士通などの会社は使う側(銀行、病院、大学、商社などのエンドユーザー)の観点からするとある種のブランドであると考えられる。

一つの考え方として「有名人=国」と考えられるのではないだろうか。官公庁の大規模プロジェクトを成功させる事によって知名度が上がり第三者からの注目を浴びる。しかし現在の当社ではそのやり方はまだ出来ない。

当社は目に見える製品ではなく「技術力」をサービスとする会社なのでサービスにおいてブランド力を持ちたいと考えている。サービスのブランドとは聞きなれない言葉かもしれないがホテルをイメージすると一番近いと思う。

お客様の立場で考えるという言葉は使い古されているが本当に意識して仕事をしている人はどれくらいいるのだろう。この製品を取り入れればもっと管理が楽になる、この技術を使えばもっと早くなる、など技術者としての立場で言うには言えるが実行するとなるとお金がかかるし経営判断の場合もある。

当然お客様の懐事情についてはわかりえない部分もあるのでどんな素晴らしい提案をしても時には「お金がない」の一言で却下されてしまう事もある、今のご時世特に多い。技術者として不満に思うのは当然だがサービス提供者としては理解すべき所。

飲食店で高いワインを、洋服屋で趣味に合わない服をしつこく勧められたらどうだろう。良かれと思った提案でも全体を見ればその時ではないと納得できる事もある。提案が却下されて納得がいかない時は全体が見れていないのではないかという考え方を持つ必要がある。

私自身、良いサービスとは何かを常に考えながら社員と考え方を共有し、これからもお客様の状況や立場で考えたサービスをする事で信頼と実績を築いていきます。

良いサービスを