派遣会社のマージンは厚生労働省調べによると約31%です。OA事務、販売、製造など業種によって多少に違いはありますが大体その程度です。時給2000円の仕事を受注すれば労働者に1400円、会社に600円といった内訳でしょうか。(ざっくりと)

派遣会社は本人に支払う時給以外に社会保険、雇用保険、交通費などがあり、さらにオフィスの賃料、光熱費、管理部門人員の給与、登録者増加のための広告などをまかなっています。昨今、派遣会社に対する風当たりが強くマージンを取り過ぎているという人もいますがコスト計算をしてみると本当に薄利多売なビジネスのようです。

大手は福利厚生の一環としてスキルアップ講習や保養施設保有などがあるため税引き後の営業利益は数%ということもあるようです。利益なんか本当に出るのかってくらい時給以外の負担が多いです。

ただ、一概に自分が30%以上のマージンをとられているという事を知った時、それが高いか安いかは総合的に判断する必要があります。保険加入の有無、交通費支給の有無、福利厚生制度の充実などにも注目してみましょう。

ちなみに上記の話はあくまで一般的な登録制の派遣会社を指したものであるためメーカーやSI、ソフトハウスなどから常駐するケースとは全く異なります。IBMからユーザー先に常駐すると150万円くらいかかります。IBMは30%搾取しているでしょうか?そんな単純な計算では成り立ちません。長いスパンで見るため概念が全く違います。

サービス内容で言えば当社も登録派遣ではないため後者にあたります。働き方も多様化しています。派遣、個人事業主、正社員、色々ありますがどんな雇用形態でももはや安心できない時代です。会社選びは慎重に。