派遣切りがとどまることを知らない勢いでニュースを見るのも嫌になります。IT業界も明らかに案件が減り不況の最中ですが、私の周りは周りで失職した人がいないせいか自分がその立場にならないと理解し得ないといったどこか他人事な雰囲気です。当社のエンジニアにも強く意識してもらいたいのですが私も含め、常に崖っぷちの気持ちで緊張感を持ってもらいたいです。

テレビを見ていると契約を切られた人が顔を出さないインタビューに応じていました。その中で「どこでもいいから正社員になりたい」「どんな仕事でもいいから正社員になりたい」という事を言っていました。

確かに、ほとんどの人は生活をするために働くわけであって安定を望むことは理解できます。しかし経営の視点からすると先ほどのコメントは少し考える言葉です。「正社員=簡単にクビにされない」というとにかく「安定」を会社に対して求め過ぎている印象を受けます。お世話になりますの「しがみつく」じゃいかんです。ドライな現実ですが会社は利益を出せる人を常に求めています。

私は基本的に会社というのは「利潤を追求する団体」であると考えています。利益が出なければ社員を雇用することもできません。どこの会社も社員として雇用した以上は簡単に解雇などしたくはないのが当然でしょう。しかしながら昨今のような状況で仕事がないのに情だけで給与を払い続けて会社が倒産、となると全社員が路頭に迷います。リストラをする会社は存続するためにさぞかし苦渋の決断でしょう。

会社にしがみつくのではなく積極的に利益を生む事を考え、会社の成長を考えればどのような不況がきてもなんとかなります。現に今現在も伸びている会社はあるのだから。当社は「生き残る」ではなく「勝ち残る」会社になります。