8時起き。熱は下がって腹痛も和らいでいた。朝食、一般的なバイキング形式。カレー、ナン、ポテト、フレーク、チャイなどを摂る。食べてから部屋に戻りしばらくネット、日本のニュースなどに目を通して午前中が終わる。午後からは歩いてガンジス河まで行く事に。

インドはお菓子類がやたら美味くて困る


決してケチっているわけではなく旅行では周辺地理を覚えるために積極的に歩く事にしている。ホテルから歩くこと20分程でガンジス河に到着。昨日の深夜とは打って変わって人が多い。ブラブラしながら下流の方へ。歩く事しばらく、火葬場が見えてきた。火葬場と言っても特別な施設があるわけでもなく外の決まったスペースでひたすら死体を燃やしているだけ。

延々と運ばれてくる死体を一度ガンジス河にひたしてから組まれた薪の上に置いて、さらに死体の上に薪を組んで隙間には着火剤を仕込む。これで準備完了。最後にお祈りをしてから喪主が点火。その繰り返しが行われる。完全に焼けるまでは3時間ほどかかるらしい。

直ぐそばに野良牛が歩いてたりヤギが献花を食べたり沐浴してる人もいればちょっとした広場ではクリケットをしている若者がいたりとフリーダム。火葬場を後にして予約していたシヴァゲストハウスに向かう。そこいらの人に聞いたら直ぐに分かった。

ここの店主も日本語が出来るので相部屋OKな人は重宝するかも


入ってチェックインをお願いすると「予約が遅かった、全て埋まってしまっているんだ」とまさかの事態。正直、一泊過ごせる自信もなかったのでこれで良かったのかもしれない。部屋を見せてもらったがドミトリー部屋で狭いスペースに小さいベッドが3つ。メンツ次第では相当きついぞ。

知らない人とここで寝るわけか・・・。博打やな


シヴァゲストハウスを出てその足で久美子ゲストハウスに向かう。建物に大きく名前が書かれているのですぐ分かる。行く途中、他の客引きや物売り、乞食などに声をかけられる。客引きの兄貴に「おれには日本人の彼女がいるんだ」と自慢されたので平野綾の写メを見せて「これオレ彼女!」と嘘ぶく。

偽物の優越感を得て久美子ハウスへ。ここでも予約がいっぱいで泊まることが出来ないらしい。うーん、普段はガラガラだけどこの時期だけは混んでいるらしい。1Fの共有スペースを見せてもらって終了。明日朝一で来れば空いてるかもしれないとの事だったが、すいません久美子さん、実は他の宿にしっかり予約を取っていてここには好奇心でやってきましたなんて言えない・・・

アットホームな雰囲気らしいです


1Fロビー


あの久美子さんと!


日本人旅行者が持ち込んだ漫画がいっぱい


帰り際、「SPAを本棚に置いて行っていいですか?」と言うと、「ちょうだい、私が最初に読む」と確保。こうして幸か不幸かどちらのゲストハウスにも泊まる事ができないまま中だけ見ることが出来てしまった。

久美子ハウスを後にしてガンジス河のほとりでマットをひき寝転がる。しばらくすると子供が寄ってくる。金をくれとかお菓子をくれとかうるさい。「何もない、おれも腹が減ってる」と言うと、「ビスケット買ってきてあげる」と提案してきた。なかなか気が利く子供。

二つ買ってきたら一つあげるという約束にした。裏切られてもいいように渡したのは20ルピーだけ。すると、意外なほど早く戻ってきて「店が休みだった」と残念そうな顔。持ち逃げしなかったのは評価できるところ。と思いきや20ルピーをなかなか返さない。しまいには「頂戴」とキチガイ発言。

子供とはいえさすがに頭にきたのでパワーで取り返す。すると、「近くのマーケットまで買いに行ってくる!と粘り強い交渉」今度こそ逃げると思ったが時間はかかったもののちゃんと帰ってきた。手にはビスケット二つ。20ルピーでこれは妥当なのだろうか?わからないが信じるしかない。

約束通り一つ渡す。そうやって正直に働いて報酬を得るんだぞ。ビスケットを食べながらアイフォンをいじってると今度はゲームがやりたいと言い出した。仕方がないのでパズルボブルをやらせたらハマったらしく返してくれない。それを見た他の子が寄ってきて「ボクもやりたい!」と取り合いになる。

雑な引っ張り合いになったので一度回収して順番を決めてから渡す。交互に数回遊ばせて終了。たった数十分使わせただけだが戻ってきたアイフォンの液晶が超汚い事に。帰ったらフィルム張り替えよう・・・。2時間ほど過ごして日も落ちてきたので本日は撤収。

しかしこの辺りは日本人、韓国人、中国人あたりが多い。特に韓国人が多かった。自分が寝転んでいる前で韓国人同士が出会って立ち話になって、そこに歩いてきた別の韓国人が加わり最終的には10人を超えると合体してチェ・ホンマンとなり・・・じゃなくて大きめのボートを借りて割り勘してました。

川幅の狭い所では対岸まで300m位で向こう側が見えているので特に船には乗らず


さて、今晩から3日間新しいホテルで過ごす事に。途中まで歩いて面倒になったのでリキシャで行く事に。リキシャが「インディアンプライス100ルピー!」と現地価格アピールをしてくる。「うるせぇ、ジャパニーズプライスは50ルピーだ、バカヤロー!」明らかに100はボってたので一喝して50ルピーに落ち着く。

19時過ぎにチェックイン。20時からニューイヤーパーティーなるものが催されるとの事で夕食も兼ねているため行くことに。時間があったので先に風呂に入ってから行くことに。さすが高級ホテルだけあって湯船がある!インドなのに湯船、それだけで感動。久しぶりの湯船にありがたさを痛感と感動。

ヒンズーでもクリスマスには乗っかる!


広々としたホール


日本の中級ホテルくらいの部屋です


バナナラッシー美味い!


しかし、ひとしきり満足して栓を抜くと排水が間に合わずバスルームから低い仕切りを超えてお湯が寝室の方へ流れていく。急いで栓を戻して数回に分けて流すことにした。気づくのがもう少し遅かったら部屋から廊下まで水が出ていくところだった。

油断できないインドの風呂


軽い浸水の後片付けをしてからパーティー会場へ。お祭りの夜店みたいな形で店が並び、好きなものを好きなだけ取れるビュッフェスタイル。ここではインド料理というより欧米系の料理が多く、何を食べても大体美味かった。特にスイーツは渋谷で食べるのと変わらない美味さだったのが驚いた。

ホテルの中庭に展開するお店たち


エビは食べるのが面倒くさそうなのでパス


高校時代の食べ放題はシェーキーズ。大人になるとホテルですな!


目の前で作ってくれたスパゲティ。一回ペンネで作ったのでやり直し


芝エビ?バナメイエビ?知らん、エビだ!インドならそれで何の問題もなし


フルーツは剥いて出して欲しかった。何、食わす気ないの?


ステージではインドソングからビートルズまでノンストップで歌って踊って、多分盛り上がっていた。食事が済んだら一度部屋に戻り食休み。しばらくネットして休んでから会場に戻る。するとテンションは高まっており、客もステージに上がり皆で歌って踊って大盛り上がり。

インドにしては相当な力の入れよう


序盤なので客入り悪いけど本人はノリノリ


後半、酒も手伝ってか客はっちゃけっぷりがすごかった


そんなテンションに一人で入れるわけもなく部屋に戻り窓越しに遠目で見守る。そして12時になると同時に市内の数か所で花火が上がる。コック達も仕事を止めて大はしゃぎ。インド人もハッピーニューイヤーするんだな。無事に年も明けたし寝る事に。お腹の調子がすこぶる悪いです。

せっかくあるんだからプールも使えばいいのに


良いサービスを

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